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大人が何を大切と思って、何を見るか

毎年4月2日は

 

世界自閉症啓発デーだそうです。

 

 

 

画房寺子屋を


25年間つづけて来たなかには、

 

 

 

言葉が出なくて


極端にマイペースで



ほかの子どもたちとは別に


個人レッスンをしていた


男の子がいました。

 

 


水彩画を描くと

迷うことなく


色を広げていって

 


色を重ねることも

 

どんどん楽しんでいて

 

 

 

わぁ…美しい

 

 

 

と、わたしが


見惚れることもしばしば。

 

 

 

ただ、

 

その子はそこで筆を

 

止めることができないのです。

 

 

 


「そろそろ終わりにしようか」

 

 

と声かけをしても

 


んんん!!

 


と、頑として拒否。

 

 

 

そのため

 

色が混ざり過ぎてしまい

 

結果として


毎回、毎回


暗く沈んだ灰色の絵を

 

持ち帰っていました。

 

 

 

せっかく

 

絵画教室へ来てくれているのに

 

なんだか申し訳ないなぁ。

途中は美しいんだけどな。



お母さんは

楽しそうに通っているから

十分です。

と言ってくれていました。

 

 

それが、半年たった頃

 


ん。

 


と満足した顔をして

ある日、


筆を止めたんです。

 

 

 

 

 

そこには

虹のような色彩が

 


鏡うつしのように

並んでいました。



*参考画像

 

まるで、

 

半年の間、


さなぎの中で

かき混ぜていた色が


蝶になって


羽を広げたようでした。


ーーー

 

 

お母さんは

 

 

絵の出来具合

 

ではなく

 


子ども自身

 

を見ていたから


焦ることなく

急かすことなく


子どもの成長を

待ち続けてくれていました。

 

 

 

 

 

 


大人の寺子屋

 

◯4/10水【名古屋】
バイオグラフィーワーク・プレコース


◯4/19金【東京多摩】
にじみ絵体験講座


◯4/26金【愛知豊川】
大人のシュタイナー教育Cafe

 


◯芸術研修コース【名古屋・愛知豊川・zoom】

にじみ絵講師養成コースの詳細は6月公開